
ついに発表されたGoogle Pixel 10。毎年この時期を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。最新のスペック、進化したAI機能、そして新しいデザイン…のはずが、「あれ、今回はあまり変わっていない…?」と感じたのは、私だけではないはずです。
もちろん、Pixel 10が素晴らしいスマートフォンであることは間違いありません。しかし、Pixel 8やPixel 9を使っているユーザーが、急いで買い替える必要はありません。
この記事では、スペックや価格、そしてこれまでのPixelの進化を踏まえ、なぜ今Pixel 10を「買わない」という選択が賢明なのか、その理由を5つのポイントから冷静に解説していきます。
もくじ
隠せない「マイナーアップデート感」

まず最も大きな理由がこれです。Pixel 10の進化は、革新的なジャンプというよりも、前モデルからの着実な改善、いわゆる「マイナーアップデート」しかされていない印象です。
- 処理性能: 新搭載の「Tensor G5」チップは、確かに処理性能は向上しているでしょう。しかし、日常的なアプリ操作やSNSの閲覧、軽いゲームといった用途で、Pixel 9のTensor G4との決定的な差を感じられるシーンは少ないはずです。劇的に速くなったというよりは、「少し快適になったかな?」くらいの体感に落ち着く可能性が高いです。
- カメラ: カメラのハードウェア構成は、Pixel 9から大きな変更が見られませんでした。もちろん、AIによる画像処理技術はさらに洗練されているでしょう。しかし、センサーサイズやレンズの明るさが同じであれば、写真のクオリティが劇的に向上することは考えにくいです。日中の明るい場所で撮影した写真を見比べても、ほとんど違いが分からないかもしれません。
デザインに新鮮味がない

スマートフォンの買い替えは、性能だけでなく「新しいものを手に入れた」という所有欲を満たすことも大きな動機の一つです。しかし、Pixel 10のデザインは、残念ながらその期待に応えてくれるものではないかもしれません。
基本的なデザインはPixel 9とほとんど同じで、カラーバリエーションの変更があった程度。一目で「新しいPixel10だ!」とわかる要素はなく、「新鮮味がない」というのが正直なところ。
上昇し続ける価格と性能のバランス

昨今の円安や世界的な部品価格の高騰を受け、Pixel 10の価格は前モデルからさらに上昇しました。性能の進化が小幅であるにもかかわらず、価格だけが上がってしまうと、どうしても「コストパフォーマンスが悪い」と感じてしまいます。
モデル | ストレージ容量 | Googleストア価格(税込) |
---|---|---|
Pixel 10 | 128GB | 128,000円 |
256GB | 143,900円 | |
Pixel 10 Pro | 256GB | 174,900円 |
512GB | 194,900円 | |
Pixel 10 Pro XL | 256GB | 192,900円 |
512GB | 212,900円 | |
Pixel 10 Pro Fold | 256GB | 267,500円 |
512GB | 287,500円 |
数万円を追加で支払って得られる体験が、ほんの少しの性能向上だけだとすれば、多くの人にとってその投資は見合わないと考えるのではないでしょうか。

20万円超えると「やり過ぎ感」ありますよね・・
魅力的なAI機能は、旧モデルにもやってくる

Pixelの最大の魅力は、なんといってもGoogleの強力なAI機能です。「編集マジック」や「リアルタイム翻訳」など、私たちの生活を便利にしてくれる機能はたくさんあります。
しかし、これらのソフトウェアによる機能の多くは、将来的にソフトウェアアップデートを通じてPixel 9やPixel 8といった旧モデルにも提供される可能性が高いのです。これは過去のPixelシリーズでも同様でした。Pixel 10で発表された目玉機能が、数ヶ月後には自分のスマートフォンでも使えるようになるのであれば、買い替えを急ぐ必要は全くありません。
「iPhone 17」への期待感

今年登場するであろうiPhone17。デザインが一新されるというリークが出ており、もし購入するか迷っている人は、iPhone17の製品情報が出てから、Pixelを選ぶか迷ってもいいと思う。
リーク情報を知りたい人は
まとめ:Pixel 8/9ユーザーは「待ち」が正解かも

もちろん、Pixel 7以前のモデルを使っていてバッテリーの消耗が激しい方や、どうしても最新機種が欲しいという方にとって、Pixel 10は素晴らしい選択肢です。
しかし、現在Pixel 8やPixel 9を使っていて特に不満がないのであれば、今回は焦らず「見送る」のが賢明な判断かもしれません。あなたのスマートフォンライフが、より良いものになるための参考になれば幸いです。